【感想】「「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」苫米地英人

新しい知識と言うよりは作者の経験や考え方を伝える本。不平不満を抱えたサラリーマンなどを対象として、気持ちを代弁しつつ考え方を伝えてくれる。そのため、目新しいものは得られないが、悩んでいる人が一度高い視点で自分を見直すきっかけをくれる本だと思う。

個人的には、感情をコントロールするために抽象度の高い視点を持つという話が一番自身の悩みを打ち消した。友人や恋人との決別や仕事上の悩みなどは具体的で狭い視点に囚われていることが多い。しかし、自分の人生をより良いものにするというマクロな視点から見ると、悩む時間に意味はない。そのため、悩みに囚われてしまったときは自分がどこに向かいたいのかを見つめ直して、その上で気にする必要があるかを考えてみると楽になると思う。

そもそも、作者曰く、人の言葉のほとんどは自己イメージを落とすものだそうだ。私もそれには同意する。SNSなどを見ても無責任に人を傷つける言葉の方が多く、残念ながら人はそういう存在だと思う。自己イメージを高く保つためには、人の言葉ではなく自分の言葉で自分を定義していく必要がある。

自分を定義する中で「have to」なことをせず、「want to」なことをやるようにすると良いそうだ。何かをやらされているということは自身の人生を進めるのに不必要なことも多い。そんな中で飛び交う言葉は自己イメージを下げるものが多くなるのが必然だ。なのでやりたいことをやり、自身の責任で物事を進めることで自己イメージを向上させて行くことが大事だ。

実際、仕事をやめて食えなくなるということはない。アルバイトでもなんでも、稼ぐ手段がゼロになることはほぼないだろうし、生活保護を利用する手立てもある。今の仕事がなくなると明日死ぬわけではない、というところを現代の人は見落としがちなのではないかと危惧する。もしやめたくてもやめられない場合は、やめた後どうなるのかの想像を人と一緒にしてみるといいかもしれない。1人で想像すると悪い部分しか見えないからだ。客観的に想像すると明日の死は訪れないと気づくことができるはずだ。

抽象度の高い視点を持ち、些細な言葉に惑わされないように、自身または友人や家族などと一緒に俯瞰して自身の人生をコントロールすることが、悩みから開放される1つの解であると思う。

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