【感想】「夢の分析」川嵜 克哲

夢占いなどにもともと興味があり、印象深い夢に出逢うたびに調べたりしていた。しかし、心理学をかじっていると、どうも夢というのはそう単純なものじゃないらしいことが少し見えてきた。

例えば「学校」というシンボルが出てきたから「規範」を強く意識している、のような単純な照らし合わせでなりたつものではないからだ。そこで一度本を読んでみようと思い、図書館でたまたま見つけたのが本書である。

結論から言うと、この本のほとんどを今の私は理解できなかった。

文章が少し難しく、分析を深めるために何世紀も前のトイレの文化を挙げたり、心理学の範囲外にも見える部分まで本書は足を突っ込む。もう少し単純な本から始めれば良かったと少し後悔した。

とはいえ、分かったことも多からずあった。夢を知るためには人が世界をどう認識しているか、その意識を深く知る必要があるということだ。

夢の分析の中で「意味するもの」と「意味されるもの」という言葉が出てくる。耳鳴りのような症状は、自分以外の世界のものとの文脈により「意味するもの」となる。その背後に「意味されるもの」があり、それがすなわち夢を視るものの本質的な問題のようだ。

自分以外の世界はその人の意識する世界のことだと思う。それは人それぞれで、各々の世界のシンボルの在り方を紐解いていくことで、夢に出てくるシンボルが何を意味するのかを知っていくのだ。そのために本書は様々な歴史や文化を交えて意識の成り立ちを追っているのだと思う。

この本の言っていることがいつかわかると良いなと思う。次に夢分析の本を読むときはもう少し易しい本を読もうと思う。

“【感想】「夢の分析」川嵜 克哲” への2件の返信

  1. この人の本はおもしろいですよね。たしかにむずかしいところもありますが。
    この本の前に出ている『夢の読み方 夢の文法』はもう少しわかりやすいですよ。あと、一番わかりやすいのは『天才柳沢教授の(癒)セラピー』だと思います。マンガ中心の本です

    1. コメントありがとうございます。
      難しいですけど、感じるところはありました。

      分かりやすいとのことなので、ご紹介頂いた本も手に取ってみようと思います!

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