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【感想】「絶対役立つ臨床心理学」藤田哲也, 串崎真志
投稿者: ylafaro0310
2020.09.10

読書

人の心を知りたいと思って手に取った本。心理系学部の教科書として指定されているので、入門に最適かと思い読むことにした。

この本は構成がとてもよくできていると思う。2部構成になっており、1部では各病気の症状について解説し、2部ではそれらにどう対処していくか、よく知られている対処法ごとに説明されている。

月並みだが、印象に残ったのはロジャーズの仮説だ。「治療的な人格変化の必要十分条件」を6つ提示している。そのうちの中核条件として3つ、「自己一致」「無条件の肯定的な配慮」「共感的理解」を挙げている。セラピストはこの条件を満たすことが求められるが、相当に難しいということを河合隼雄先生は「カウンセリングを語る」で述べられている。「自己一致」と「共感的理解」を同時に達成することが難しいとのことだ。

実際セラピスト自身が自身の感じたままに居ながら、クライエントに共感するというのは矛盾にも感じる。そのため述べるのは単純だが、実際の場ではかなり難しいことが分かる。

精神分析や認知行動療法などにも触れられており、各章に参考文献と掘り下げたい場合の参考書籍が載っている。

そのため、認知心理学を学び始める人は1冊持っておいて損は無いと思う。

カテゴリ:エンターテイメント,読書

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