前回
前回はInkscapeを使ったロゴ作成を行った。今回はGIMPで写真をレタッチする方法を紹介する。
1. レタッチとは?
そもそもレタッチとは写真に手を加えることを指す。
最近よく知られているものだと人の肌などを加工する場合があるが、細かい例を挙げるとキリがないので割愛する。
本記事では写真に写った邪魔なものを消したり、明るさ、色調を補正する方法を紹介する。
2. GIMPでレタッチしてみる
いよいよGIMPでのレタッチに取り掛かる。今回は例として筆者が撮影した東京駅の(へったくそな)写真を加工する。

2-1. 邪魔なものを消す
まずは所々に写ってしまった人々を消したい。やり方としては、修復ブラシを使って他の部分を該当箇所に重ねて人物を消す。
ツール>描画ツール>修復ブラシを選択し、コピー元をCtrlキーを押しながらクリックする。続いて消したい場所にカーソルを持っていき左クリックする。するとコピー元の部分が重なり、人物が消えかかる。これを繰り返すことで人物を消す。
出来上がった画像がこちら。

若干加工の跡が見えるが人物を消すことができた。
2-2. 明るさ
次は明るさを調整する。特に今回の写真は暗いので、明るめにしたい。
明るさを調整するには色>トーンカーブを選択する。下記のような画面が出てくる。

右に行くほど写真の明るめの部分に対応し、左に行くほど暗い部分に対応する。写真上でCtrlを押しながら左クリックすると、その明るさのポイントを固定して補正を行うことができる。今回は建物を明るくして目立たせたいので、建物中央の赤い部分を固定して調整してみた。
加工した画像を元の画像と比べてみる。

明るくなり建物が見やすくなった。
2-3. 色調
最後の色調補正をする。(この部分は作業環境や作業者の目にもよるのでなかなか正解が分かりづらい。)
色>レベル補正から下記のようなウィンドウを出す。

チャンネルを「赤」に設定し、「Clamp input」を調整していく。この作業を「緑」「青」でも行う。今回は建物の赤と地面の緑が中心だったので、その2つを少し強めにした。
出来上がった画像がこちら。

3. 完成


元の画像と比較すると建物が映えるようになったと思う。
4. まとめ
思っていたよりも簡単に写真を加工することができた。GIMPは無料ツールの中では非常に優秀なツールだと感じた。
今回まででワイヤーフレームの作成やロゴ、写真素材の準備までを紹介したので、一通りのデザイン作業が可能になったはずだ。あとはひたすら他のサイトを真似したり、自分なりにテーマを決めて作成したりの練習を行い、細かな技術も覚えていけたらと思う。
ここまで見てくれた方には、拙い文章で申し訳なかったのだけれど、見てくれたことに感謝の意を伝えたい。
参考サイト
GIMP(日本語)使い方 – 修復ブラシを使って不要な部分の消し方