【感想】「PSYCHO-PASS ASYLUM1」

TVアニメ「PSYCHO-PASS」のスピンオフ作品である。
時系列はアニメより前となっている。
登場人物の説明はさほどないのであくまでアニメを視聴済みの前提で読む方が良いだろう。

スピンオフといえばどの人物が描かれるかというところに面白さがかかっていると思うが、この本はその焦点の当て方がよかった。
今作では本編では描かれなかったチェ・グソンと縢秀星の過去を知ることが出来る。
アニメ視聴済みの方であればこの人選、この組み合わせに思うところがあるはずだ。

チェ・グソンの話では、彼の想像以上に壮絶な過去が描かれるが、やはりという感じだった。
アニメでは奇妙なくらい常に笑みを浮かべていたので、何か闇を抱えているのではと思っていた。
また彼の話で本編では見えにくい国外の世界観が覗けたのは面白かった。

もう一つの縢の話では、縢が生きる意味を見つけていく部分が良かった。
普段はチャラいイメージの縢だが、幼くして潜在犯とみなされ檻の中で生きることを余儀なくされるという理不尽な過去を持っている。
そんな彼がある人との出会いで料理を知り、生きる意味を見つけていく過程はこちらも前向きにさせられた。
そしてその縢がアニメ本編でとある辛い事実と向き合うと考えると胸が苦しくなる。

キャラクターの細部を補強するという意味で、本編の面白さを増す良いスピンオフだった。

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